神奈川県横浜市の鉄道と歴史
横浜市の歴史としては、江戸時代から明治時代にかけては東海道に沿って神奈川宿、保土ヶ谷宿、戸塚宿の宿場が存在し、交通の要として栄えていました。横浜は幕末までは小さな静かな村でしたが、開国によりその歴史がはじまりました。混乱を避けたいと考えた幕府が、東海道の宿場から離れていた横浜を、日米和親条約の締結地や開港地として選んだのです。横浜には開港とともに外国人の入り口が設けられました。多くの外国人が来日し、有力な商人が横浜に出店するようになりました。その後横浜は西洋文化が最も早く入る場所として発展していきました。
日本で最初の鉄道が開業された区間は、新橋から横浜間ですが、この区間が開業する4ヶ月ほど前には、品川と横浜の間で仮開業されています。日本で初めての鉄道が横浜を通ってから 120年余りとなっていますが、鉄道は横浜の都市としての発展に大きな役割を果たしてきたと言えるでしょう。
現在の横浜は、関東大震災や第二次世界大戦からの復興の上に築かれています。横浜市は横浜駅周辺と管内周辺に二分されていますが、この都心部を一体化して、企業や商業、国際交流、港湾管理機能などを一つにまとめ、国際都市として発展させようとする事業が進行中となっています。
末まで小さな漁港でしなかった横浜が大都市になった切っ掛けは黒船来航です。
ペリーによる開国の求めに、幕府は要求を受け入れたように見せて、重要な場所ではなかった横浜を港として開いたのです。それから海外から多くの船がやってきて、西洋の物資と文化があふれる街となりました。そうなると物資と運ぶためのインフラが必要となり、従来のような馬車や人力車ではなくパワーのある鉄道が敷設されることとなったのです。
横浜市の路線は現在の桜木町に当たる場所を初代の横浜駅として、最初は品川横浜間を借り開業して、それから新橋横浜間の営業を開始することになりました。それから横浜駅は現在の高島町、さらにまで三代目にあたる現在の場所へと移っていったのです。