東京都台東区と鉄道
東京都台東区は都内に23ある特別区の1つで、上野や浅草などの有名な観光地が存在します。台東区内では、上野駅を中心に多くの鉄道路線が運行されています。例えば、新幹線は5路線（東北・上越・山形・秋田・北陸新幹線）が区内を走っており、そのすべてが上野駅に乗り入れています。さらに、JR山手線、京浜東北線、宇都宮線、高崎線、常磐線、総武線の各線も区内を走ります。これらのうち総武線以外はすべて上野駅に乗り入れています。
JR以外では、東京地下鉄（東京メトロ）の3路線（銀座線・日比谷線・千代田線）および都営地下鉄（東京都交通局）の2路線（浅草線・大江戸線）も区内を走ります。私鉄では京成上野駅を起点とする京成電鉄（本線）や浅草駅を起点とする東武鉄道の伊勢崎線（東武スカイツリーライン）のほか、浅草駅を通過する首都圏新都市鉄道（つくばエクスプレス）も台東区内を運行しています。
台東区における鉄道の歴史を語るうえで重要なのは、やはり上野駅の存在です。この駅は日本初の私鉄である「日本鉄道」が上野と熊谷（埼玉県）を結ぶ第一線区（現在のJR高崎線）を開業するにあたって、その起点として1883年（明治16年）に開設されました。さらに、1927年（昭和2年）12月には、上野駅と浅草駅との間でアジア初となる地下鉄が開業しました。それが現在の東京メトロ銀座線です。
