寝台特急「トワイライトエクスプレス」とは
大阪駅から札幌駅間を結ぶ寝台特急の「トワイライトエクスプレス」は、2015年3月12日を最後に惜しまれつつ運行を終了しました。その歴史を振り返ってみると、1989年7月21日に運行が開始されましたが、当初は旅行ツアーに含まれた団体客専用の列車でした。同年12月からは一般客でも利用することができるようになり、数多くの人たちから親しまれました。車両の老朽化を理由として、2015年3月で運行を終了することが発表されると、最終列車の寝台券は午前10時の発売開始と共にあっという間に完売したことが今でも語り継がれています。
「トワイライトエクスプレス」の特徴は、深緑色に金色のラインが入っている独自の車両のデザインが挙げられます。ヨーロッパを走っているオリエント急行をモデルに、寝台特急というとブルートレインの青色のイメージが定着している中で、「トワイライトエクスプレス」の深緑色は画期的なデザインだったといえます。数多くの人たちの思い出と共に運行を続けていた「トワイライトエクスプレス」の最終列車出発時には、3500人もの鉄道ファンが大阪駅に駆けつけたという偉業を誇り、たくさんの愛情を注がれていた列車であることがよくわかります。