東京都板橋区と鉄道
東京都23区のなかでも、板橋区は北辺に位置しているため歴史的にも東京から埼玉方面への入り口としての役割を担ってきました。
江戸時代には川越街道や川を使った舟での移動が主でしたが、現代ではそれが道路と鉄道に変わっています。
そのため東京から埼玉方面へと延びる路線がメインであり、東武東上線やそれと接続する東京メトロ有楽町線、副都心線が代表的な鉄道となっています。
とくに近年渋谷・横浜まで開通した副都心線によってこの三路線は大きく利便性を増し、埼玉の川越やもっと北の森林公園・小川町から渋谷・横浜まで乗り換えなしで到着できるようになりました。
ただ、乗り入れが三路線となったため問題点も浮き彫りになっています。地下を走らない東武東上線は運行が人身事故や風などの影響で運行を止めることが多く、それが有楽町線や副都心線にも影響を与えてしまう点です。
とくに有楽町線は小竹向原駅から西武線とも連絡しており、事故などで受ける影響は大きくなっています。
東武東上線の北部では野生動物が線路内に立ち入ったり、雪が降って架線や設備にトラブルが起きるなどのリスクもあるため、利便性は向上したものの今後この点をどう解消するかが課題と言えるでしょう。