芝山鉄道とその歴史
芝山鉄道株式会社は千葉県成田空港付近に路線を敷設運用している第三セクターの鉄道会社です。元来は成田空港が建設されることで、空港の存在で東西の交通が分断され不便を被ることになる、空港東側の住民や企業の補償措置として、国が主導して当時の京成本線旧成田駅以遠を延伸する形で建設が決定した路線です。成田空港の連結子会社ですが、国策の側面が強いことから、成田市だけでなく周辺の芝山町等の自治体や、京成電鉄なども出資しています。1981年に会社設立し、1988年には事業免許を取得し事業免許を取得しますが、その建設の歴史はいわゆる基地建設反対闘争の影響をもろにうけ、完成を見るまでには紆余曲折を経ているのを忘れてはなりません。それは路線敷設予定地域に、基地反対派が所有する「1坪地」が多数存在していた結果、用地買収が難航を極めたからです。そのせいで鉄道の開設に先立って、1992年には成田空港旅客ターミナル内で、海外旅行者向けの売店事業に進出しています。
その後も、用地取得を巡って、反対派と柴山鉄道や市民団体との間で、地権者取得を争うなどの運動も展開されるわけです。しかし結局のところ、未買収地を迂回する代替案が採用され、2002年に成田東駅-芝山千代田駅が開通するに至りました。
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