昔の駅弁掛紙、弁当包み紙（昭和、戦前のものなど）

備考

駅弁とは、鉄道駅や新幹線などの列車の中で販売されているお弁当のことです。旅行客や会社の出張で電車を利用する人にはとても便利で、電車の移動時間内で席でゆっくり食べられることが魅力になっています。駅弁の歴史は古く、明治時代に栃木県の宇都宮駅でおにぎりが販売されましたが、それが駅弁の走りだとされてます。 お弁当という形式では、どこの駅で発売されたのかは様々な諸説がありますが、宇都宮駅でおにぎりとたくあんを竹の皮に包んだものが７月１６日に発売されたため、駅弁記念日に指定されています。昭和に入ると日本全国で鉄道が開通されるようになり、戦後は人々の暮らしも豊かになったことから旅行を楽しむようになったり、地方から都会へ仕事のために上京する人が増えました。それによって利用者が増えて、自然と定着するようになりました。 現在でも様々な駅校内のお店や新幹線などで車内販売されています。また少なくなりましたが、お弁当を駅で販売する立ち売りを行っているところも残っており、懐かしさを感じるということから観光客に人気があります。幕の内弁当といった地域や季節を感じさせないものも定番として存在していますが、ほとんどのものが地元由来の食材や味付けにこだわったものを販売しています。観光客にとっても、普段食べることができない地元ならではの食材や味付けを好む人が多いので、地方色のあるものは根強い人気があり売り上げも好評です。 釜に入った釜めしや、カニの容器に入れられたカニ飯、北海道など海産物が美味しい所は海鮮丼などが人気で、それぞれ昔ながらの歴史を持ちながら今も味を守り続けています。現在は駅構内にコンビニエンスストアが入るようになっていますし、車内での販売を縮小したり廃止することも増えているため、駅での販売数は減少傾向にあります。実際に弁当を作っていた業者の数も少なくなっている現実があります。 ただ昔ながらの味や包装を守っているものは今でも売り上げが高く、その理由として駅弁大会のようなイベントが全国各地で行われているからです。駅だけでなくサービスエリアにも置いているため、車を運転している人が休憩するときに購入しますし、デパートなどのイベントでは開店前からお客さんが並ぶほどの人気があります。根強い人気がある弁当だけを集めて販売するイベントは人気があり、それが全国で行われていますから、売り上げも安定して今も存続しています。 くじら堂では昭和戦前などの古い駅弁掛紙を探しております。昭和戦前などの古い駅弁掛紙の整理をお考えの方がいましたら、ぜひ「くじら堂」にお売り下さい。