食堂車メニュー（戦前、昭和のものから最近のものまで）

備考

日本の鉄道の中には、かつて食堂車がありました。現在食堂車があるのは一部の豪華寝台特急列車のみとなっており普通の特急列車や新幹線には存在していません。なぜ昔食堂車があって現在なくなっているかは様々な理由がありますが、まず寝台特急列車に関してはそもそも現在寝台特急列車が走っていないことが理由の一つです。また、平成になってからもかなりたくさんの寝台特急列車が生き残っていましたが、実際に車内で食事を提供することができる列車が北海道行きの豪華列車のみに限られていました。 かつては、九州行きの寝台特急列車の中にも食事ができる車両があり多くの利用者があったのは事実です。ですが、そもそも九州行きの場合には観光列車としての役割が薄くわざわざ値段が高い車内で食事をとろうとする人は少なかったわけです。営業する場合にもコックが2人とウエイトレスが2人の合計4人の人件費が必要になりますので、常時座席の半分ぐらいは埋まっていなければ赤字になってしまいます。利用者が少なくなったことから、徐々に寝台特急の食事をすることができる車両は廃止されるにいたりました。 特急列車に関しては、かつて長距離特急列車と呼ばれるものがありその中に食堂車が連結されていたのは事実です。ですが、そもそも新幹線が通るようになってから長距離特急列車自体が廃止されるにいたりました。例えば、上野から青森まで8時間以上かけて走行する昼間の特急列車も存在しましたが、新幹線が盛岡駅まで行くにあたり乗客の減少に歯止めをかけることができず、赤字続きのため車両が外されることになりました。それと同時に、廃止になった列車も少なくありません。 これに対して、新幹線はどのようになっていたかといえば、東海道新幹線は食堂車が付いている時期もありました。ですが、新幹線の場合は寝台特急列車などと異なり自由席として座席を確保する人が出てきたため、指定席を確保しており食事をしたい乗客が待たされることになり、お客さんの回転率が悪い状態が続きました。結果的に赤字となり廃止になったわけです。ただ、その後ビュッフェの車両ができ東北新幹線などに連結されていた歴史があります。しばらく連結されていましたが、社内で食事をとる人は弁当を購入する人が多くなったためわざわざ高いお金を出して利用する人が少なかったことから最終的に廃止となりました。 「くじら堂」では、昭和戦前のものなど食堂車メニューを探しております。食堂車メニューの整理をお考えの方がいましたら、ぜひ「くじら堂」にお任せ下さい。